踊る阿呆

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複雑で鍛錬が必要なことを生業にしたい

中学生の頃、道場に『千日の稽古を鍛とし 万日の稽古を錬とす』という横断幕が掲げられていた。かの有名な剣豪、宮本武蔵の言葉らしい。

 

当時は鬱陶しく感じたが、いまなら宮本武蔵は楽しく打ち込めるものを見つけた幸せ者だったんだろうと思う。

 

さて、本題に入ろう。

 

『シンプルで分かりやすいもの』に対してネガティブな印象を持つ人は多くないだろう。

 

実際、白か黒かはっきり分かるもの、誰もが同じ答えに到達するものは価値がある。

 

法律、教科書、ビジネス文書、マニュアルなど例を挙げればきりがない。これらはシンプルであって欲しいと願うばかりだ。

(※霞ヶ関文学という奥深い文化は個人的に面白いと思うがここでは触れない)

 

一方、簡単に理解できないもの、一定の水準に達するまで鍛錬が必要なものも多数存在する。

 

これらは個人的に『享楽の懐が深い』と表現している。

 

いくつか例をあげたい。

 

Minecraft(ここだけ固有名詞)

サバイバル、整地、建設、生活…楽しみ方は人それぞれ、荒らしウェルカムのアナーキー鯖すら存在する。非常に自由度の高いゲーム。鯖運営を楽しむ強者も存在する。

 

・文学、映像作品、音楽

鑑賞者の知識や理解力によって楽しめる幅が非常に広い。まさしく享楽の懐が深いと言える。

 

・ビジネス

市場環境、リソースなど変数が非常に多く、自由度が高い。成功はアートで、確実な攻略法は存在しない奥深い世界。

 

まだまだ例をあげたい気持ちを抑えて話を戻そう。

 

これらはあくまで主観的なものであることに注意したい。

 

一見シンプルな格ゲーのトッププレイヤーが、我々には分からない奥深い魅力を語ってくれるかもしれない。

 

職をコロコロ変えられる時代とはいえ、多くの人は人生のかなりのリソースを仕事に注ぎ込むことに変わりはないだろう。

 

それであれば、飽きの来ない『享楽の懐が深い』複雑で鍛錬が必要なことを生業にしたいと思ってしまう。

 

もし同業(筆者はエンジニア)の方で、仕事が難しくて嫌だ、つまらないという人がこれを読んで少しでもポジティブになれたなら、それに勝る喜びはない。